環境への取組
2009年(第1回)の大会を開催するにあたり、山下公園前の海域の水質浄化実験を行い、海域生物による浄化能力の高い海づくりが重要であることを認識できました。以降、大会の開催にあたって横浜市と海の自然環境への取組みで連携し、環境創造局の「きれいな海づくり事業」(海域浄化)や、温暖化対策統括本部の「横浜ブルーカーボン事業」(環境クレジットの創出)など、各種の環境事業を協働で進めてきました。今回新たに、エコステーションの設置やクリーンキーパーの配置を通して、環境美化に関する取り組み強化に努めました。
環境啓発活動 ーグリーントライアスロンー
XPO会場「グリーントライアスロン(Green Triathlon)ブース」では、大会組織委員会環境部会、横浜市環境創造局(きれいな海づくり事業)、横浜市温暖化対策統括本部(横浜ブルーカーボン事業)が海域環境向上の取組みを紹介するパネル展示や、海藻 押し葉体験、未来の横浜の海をテーマにしたジオラマづくりなどを行いました。
|グリーントライアスロン(Green Triathlon)ブース レポート|
ブルーカーボン事業の取り組み
横浜大会は、大会参加者などの会場までの移動により生じるCO2排出量を金額に換算し、参加者等から集めた環境協力金で、オフセット(埋合せ)する取組を実施しています。 |
排出量 | 大会参加者 | ハマトラFES出展者 |
40.0t | @200円×1,666人 333,200円 |
@500円×44件 22,000円 |
排出量 | 大会参加者 | ハマトラFES出展者 |
40.0t | @200円×1,666人 333,200円 |
@500円×41件 20,500円 |
排出量 | 大会参加者 | ハマトラFES募金 | ハマトラFES出展者 |
40.0t | @200円×1,625人 325,000円 |
5/14、15両日計 10,834円 |
@500円×35ブース 17,500円 |
過去の実績
項 目
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人数
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排出量
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環境協力金1人あたり
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環境協力金合計額
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2015年
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1,061名(任意)
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35.5t
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200円
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212,200円
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2016年
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1,566名
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32.8t
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200円
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313,200円
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2017年
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1,667名
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36.4t
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200円
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333,400円
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2018年
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1,679名
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33.8t
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200円
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335,800円
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2019年
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1,690名
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28.4t
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200円
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338,000円
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2021年
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1,497名
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34.4t
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200円
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299,400円
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道志村(山梨県南都留郡)の水源林間伐材を活用した取組み
ISO20121(イベントの持続可能性マネジメントシステム)の理念の下、環境に配慮した大会実施のために、横浜市の水源地である山梨県道志村の間伐材を活用した製品を製作しました。これによって、道志村の森林整備と横浜市の環境保全の取組みの理解促進に繋がりました。
また製作にあたっては、横浜市西区に所在する障害者就労支援施設「さらい工房」に発注し、障がい者が大会に携わる活動の機会が生まれ、受注機会の創出や障害者に対する理解の促進のきっかけとなりました。
道志水源林は横浜市が大正5年に山梨県から山林を購入して以来、100年余りにわたり道志川の水を横浜市民に安定して送り続ける重要な役割を果たしています。
植林後の手入れが不十分であると、水源林の保水能力が低下するため、間伐等の作業(健全な森林を育たせるため、木の成長に伴って混み過ぎた林の立木を一部抜き伐りすること)を行っています。昨年に続き、今大会も水源林の間伐材を活用して、大会パートナーへの贈呈記念品や、公式パーティー、感謝のつどい、エイジフェアウェルパーティー出席者の記念品として「10回大会記念コースター」を製作しました。
|間伐材を活用して制作した記念品・グッズ例|
より環境にやさしいトライアスロン大会をめざして
ゴミの分別強化と大会スタッフや観戦者への環境啓発活動として、メイン会場である山下公園内にエコステーションを2箇所設置するとともに、メイン会場内の清掃活動を専門的に行うクリーンキーパーを配置し、会場内の環境美化に努めました。
日本初、アジア・オリンピック評議会「スポーツと環境賞」受賞
第18回アジア競技大会OCA(OCA/Olympic Council of Asia)総会(8月19日インドネシア・ジャカルタ)で、アジア・オリンピック評議会が新たに創設した「スポーツと環境賞」において、「ITU世界トライアスロンシリーズ横浜大会」の環境活動の取組が評価され受賞しました